ハムスターの解説
ハムスターの分類と分布
ペットとして一般にハムスターというと以下5種が挙がります。
ジャンガリアンハムスター
ゴールデンハムスター
キャンベルハムスター
ロボロフスキーハムスター
チャイニーズハムスター
ここでは上2種類を解説します。
和名:ゴールデンハムスター
別名:シリアンハムスター
英名:Golden hamster , Syrian hamster
学名:Mesocricetus auratus
分布:シリア、レバノン、イスラエル
ゴールデンハムスターは大型のハムスターで別名の通りシリア原産です。
現在ペットトレードで流通するゴールデンハムスターは1930年に1匹とその子供12匹だけが捕獲され、それらを繁殖して増やされたものだとされています。それ以前は幻の動物とされ、野生ではほとんど発見されていません。
和名:ジャンガリアンハムスター
別名:ウィンターホワイトハムスター
英名:Striped hairy-footed hamster , Djungarian hamster , Russian hamster , Winter white hamster
学名:Phodopus sungorus
分布:カザフスタン東部、シベリア南西部
ジャンガリアンハムスターはゴールデンハムスターと比べて小型のハムスターで動きは素早いですが人に慣れやすく飼育は初心者向きとされます。
毛の生え代わりがあり、冬毛が白いことからウィンターホワイトハムスターとも呼ばれます。
ゴールデンハムスターより小さい本種とロボロフスキーハムスター、キャンベルハムスターを小型種という意味合いでドワーフハムスターと呼びます。
ハムスターの品種
ゴールデンハムスター
ゴールデンハムスターはノーマルの他に
キンクマ
クロクマ
ホワイト
ダルメシアン
サテン
など多種多様な種類があります。
特に長毛種があるのは他のハムスターにない特徴といえます。
最もペットショップでよく見かけるのはキンクマでしょう。
ジャンガリアンハムスター
ジャンガリアンハムスターには毛色と毛柄のパターンがあります。
これらの組み合わせもあり得ますので、サファイアパールやプディングパールなどもいますが、見た目上の違いはないとは言い切れませんが少なく、ゴールデンハムスターほどのバリエーションはありません。
また、ブラックジャンガリアンとして流通しているものもありますが、実はキャンベルハムスターであったりその雑種であったりします。
毛色
- アグーチ(ノーマル)
- サファイア(グレー)
- プディング(イエロー)
毛柄
- パール…毛が白くなる
- パイド…毛が部分的に白くなりぶち模様になる
ハムスターの飼育
ハムスターはジャンガリアンハムスターにしてもゴールデンハムスターにしても、簡単に飼おうと思えば難しくはないのですが、完璧に飼おうと思えばとても難しい生き物です。
ハムスターの飼育のポイントをまとめます。
- 理想の温度は20~26℃
- 回し車やかじり木、トンネルなど遊具を入れる
- トイレは覚えることが多い
- 尿のアンモニアがきついので掃除はさぼらない
- 砂浴びをさせた方が良い
- 複数飼いしない
順番に見ていきましょう。
- 理想の温度は20~26℃
ハムスターは10℃前後まで冷やしても直ちに問題が出ることはないとされますが、やはり理想はエアコン管理で適温を年中キープしたいです。
- 回し車やかじり木、トンネルなど遊具を入れる
ハムスターは運動量が多いため回し車は必須です。
加えて、歯の伸びすぎを防ぐためにかじり木などのかじって遊ぶ遊具を入れます。
他に隠れたり潜ったりできる遊具が多ければ多いほど良いです。
- トイレは覚えることが多い
ケージの一か所にトイレをすることが多いのでその場所にトイレを設置すればだいたいうまくいきます。
もちろん、例外はあります。
- 尿のアンモニアがきついので掃除はさぼらない
ハムスターは体の大きさのわりに尿が臭いです。アンモニアが強いため頻繁な掃除が必要です。
特に餌場や巣箱がトイレと近いとエサが汚れて良くありません。
- 砂浴びをさせた方が良い
ハムスターは野生では乾燥した地帯に住んでいます。
そういった意味に加えて、砂浴びには毛づくろい、爪とぎ、体温調整の効果が期待できます。
- 複数飼いしない
ゴールデンハムスターは同種に対して気性が荒く、ほぼ喧嘩が起こります。
ジャンガリアンハムスターはまだ複数飼いの希望はありますが、相性次第です。
一緒に入れてみて相性が悪いようなら別々に飼育しないといけません。
飼育ケージを複数用意する覚悟がないなら複数飼いはやめた方が良いでしょう。
当店でのハムスターの展示・販売
アニマルカフェではジャンガリアンハムスターをメインに展示しております。
動きがあるので見ていて楽しいですよ。
ジャンガリアンハムスターだと触ってみることもできます。
展示の子はすべて販売可能ですが、予約してくだされば若い個体も取り寄せます。