ビカクシダには栽培が難しい種類も簡単な種類もありますが、ここでは初心者にも育てやすく、動物のいる部屋でも育てやすい簡単な種類について紹介・解説します。
水やりの頻度
基本は、表面が乾いてきて、触った感じがいわゆる「生乾きの洗濯物」ぐらいになったらたっぷり与えます。
冬や真夏のような枯れやすい季節では、乾燥気味の管理が無難です。表面がしっかり乾いてパリパリしてくるまで水やりを我慢します。
水やりの方法
中までしっかり水を吸って重くなったことを確認するまであげてください。
水を張った洗面器やバケツに10分程度浸けてしまっても良いです。この場合はあまり水深が深くならないように注意してください。水圧で葉が折れてしまう場合があります。
乾燥気味の管理で、表面がしっかり乾いてパリパリしてから水をあげる時も、水の量は基本と変わらずたっぷり、重くなるまであげます。乾いたミズゴケは水を吸うのに少し時間がかかるので注意してください。
置き場所・光
観葉植物の基本として日当たりの良い窓のレースカーテン越しぐらいの明るさが最適とよく言われています。
直射日光があたると葉焼けしてしまいます。暗すぎても生育が悪く腐りやすくなります。
風がそれなりに動いている方が調子良く育ちます。サーキュレーターで風が動いている部屋は理想的です。その場合は水やりの頻度を高めることができます。
ただし,直接に風を当てるのはNGです。エアコンの直風はさらに危険です。
ライトを当てる場合は、植物育成ライトが理想ですが、通常のLED照明でも効果はあります。
用土
動物への影響を最小限にする場合はミズゴケが最も無難です。
ココチップは栽培には良い用土だと思いますが、朽ちるのが早くダニのような虫が湧きやすいです。
土の入った鉢に植っているものもありますが、苔玉にするか木の板に貼り付けてある板付けのものを買いましょう。
子株
株元や関係のない場所から若い芽が出てくることがあります。
株元からでた場合はかわいそうですが潰した方が親株は綺麗に育てることができます。
株元から離れた場所から出た場合は、ある程度育ったら周囲のミズゴケごと切り離して株分けできます。親株が苔玉仕立ての場合は、株分けせずにそのまま育ててクランプにすることもできます。
胞子
ビカクシダは花が咲きません。代わりに葉っぱに胞子をつけます。胞子から子株を育てることができます。上級者向けの栽培なのでチャレンジする場合は、YouTubeなどで調べてみてください。